英語スピーキング上達法:日本人が自信を持って話せる7つの練習
英語を流ちょうに、自信を持って話しているように聞こえるかは、発音の完璧さより、一定のペース、「um」や「えーと」ではなく考えの区切りで取る間、下がって終わる文末、最後まで届く声量でほぼ決まります。日本語なまりがあっても、一語一語がはっきりしていれば問題ありません。シャドーイング、決まり文句のストック、録音した60秒回答の振り返り、ペースの調整、意味が変わる音(LとRなど)だけのミニマルペア練習を、1日15分続けましょう。
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仕事、面接、デート、オンラインで英語を使う人なら、流ちょうに聞こえる人がいちばん文法や発音が上手な人とは限らない、と気づいているはずです。違いは言葉の流れで、それは練習で身につけられます。
英語スピーキング上達のカギ:流ちょうに聞こえる条件
英語スピーキングの上達でまず知っておきたいのは、流ちょうさが主に速さと間で判断されることです。言葉がどれだけなめらかに出てくるか、沈黙がどこに入るかです。なまりや小さな文法ミスは、一語一語が推測なしで聞き取れる限り、多くの学習者が恐れるほど重要ではありません。
ある研究では、訓練を受けていない聞き手が非ネイティブ話者の流ちょうさを評価し、その評価を最もよく予測したのは間と速さの音響的な指標でした。言い直しや繰り返しといった修正は、評価にほとんど影響しませんでした(Bosker and colleagues, 2013, Language Testing)。対象は英語ではなくオランダ語ですが、教訓は共通です。小さなミスを全部直すより、話を止めないことのほうが大切です。
| 流ちょうで自信があるように聞こえる | ためらって聞こえる |
|---|---|
| フレーズや考えの区切りで間を取る | フレーズの途中で長く黙る |
| つなぎのフレーズ(Let me think…) | 「um」「uh」「えーと」の連続 |
| 一定の、ほどよい速さ | 急いで話し、急に止まる |
| 平叙文の文末が下がる | 質問のように文末が上がる |
| 最後の単語まで声量を保つ | 自信がなくなると声が消えていく |
| 決まり文句を使う | 一文ずつ単語を組み立てる |
日本人が英語でつまずきやすい5つのこと
日本語を母語とする人には、共通してつまずきやすいポイントがあります。どれも能力の問題ではなく、日本語の音とリズムの習慣が英語に持ち込まれているだけです。
- LとR、th、BとV。 日本語にない区別なので、「right」と「light」、「think」と「sink」、「very」と「berry」が同じに聞こえがちです。意味が変わるので、練習6で優先して直します。
- カタカナ英語の母音。 「desk」を「デスク(desuku)」、「milk」を「ミルク(miruku)」のように、子音のあとに母音を足すと、単語が長くなり強勢もぼやけます。子音で止める意識だけでも、ずっと聞き取りやすくなります。
- 日本語のリズム。 日本語は一拍ずつほぼ同じ長さで話しますが、英語は強く長い音節と、弱く短い音節がはっきり分かれます。均等に一語ずつ話すと、平坦でたどたどしく聞こえます。練習1のシャドーイングが効く部分です。
- 沈黙と相づち。 日本語の会話では黙って考える時間が自然でも、英語の会議では長い沈黙が「意見がない」と受け取られることがあります。考えるときはつなぎのフレーズを使い、相づちは「うんうん」ではなく「Right.」「I see.」「That makes sense.」に置き換えましょう。
- 謝りすぎ。 「Sorry, my English is not good.」から始めると、相手はまだ気づいていなかった不安に注目します。前置きなしで、ゆっくり話し始めるほうが堂々と聞こえます。
ネイティブの発音でなくても自信は伝わる
ネイティブの発音は必要ありません。目指すのは、ネイティブらしく聞こえることではなく、わかりやすいことです。中国語を母語とする英語話者を調べた古典的な研究では、聞き手が「なまりが強い」と評価した英語でも理解しやすいことが多く、強いなまりが必ずしも理解を難しくするわけではないと結論づけています(Munro and Derwing, 1995, Language Learning)。
なまりが問題になるのは、特定の音が単語の意味を変えてしまうときや、何度も聞き返されるときだけです。その音だけを直し(練習6)、残りはあなたらしさとして受け入れましょう。
1. シャドーイングで英語のリズムをまねる
シャドーイングとは、英語の短い音声を聞きながら、少し遅れて同じように声に出し、単語だけでなくリズム、強勢、間までまねる練習です。教科書では身につかない英語の「音楽」を鍛えます。
シャドーイングの研究の多くは、話す力よりも聞く力を測っています。日本の大学生を対象にした研究では、英語の音を聞き取る力が向上しました(Hamada, 2016, Language Teaching Research)。耳も鍛えられるリズム練習と考えましょう。
- スクリプトつきで30〜60秒のはっきりした音声を選びます。 自分の仕事や生活に近い話し手のポッドキャストや字幕つきトークがおすすめです。
- スクリプトを見ながら2回聞きます。 間に斜線を、強く読む語に下線を引きます。
- 音声と同時に声に出して読みます。
- スクリプトなしで、0.5秒ほど遅れてシャドーイングします。
- 最後の1回を録音し、元の音声と比べます。聞くのは発音ではなく、間と強勢です。
2. 単語ではなくフレーズで覚える
流ちょうな人は文を単語から組み立てず、「the main reason is」「as far as I know」のようなかたまりを使い回しています。自分の場面に合うかたまりを20〜30個ストックすると、ためらいの多くが消えます。
| 場面 | 使えるかたまり |
|---|---|
| 会議 | 「The main point is…」「Can I add something?」「Just to clarify…」「Let's come back to that.」 |
| 面接 | 「In my last role, I…」「One example is…」「What I learned from that was…」 |
| デート、雑談 | 「How did you get into that?」「That sounds fun.」「I've always wanted to…」 |
| オンライン会議 | 「Sorry, you cut out for a second.」「Can you see my screen?」「I'll put the link in the chat.」 |
練習(3分): かたまりを5つ選び、それぞれを自分の生活についての3つの文の中で声に出して言います。読むだけでなく言うことで、自動的に出てくるようになります。
3. 「えーと」の代わりに考える時間をつくるフレーズ
どんな話者にも考える時間は必要で、ネイティブはそれをフレーズで稼いでいます。「um」「uh」、そして日本人に多い英語の中の「えーと」を、短いフレーズか無言の間に置き換えると、同じ考える時間が迷いではなく、意図した間に聞こえます。
使えるフレーズ:「That's a good question.」「Let me think about that for a second.」「How can I put this?」「The way I see it…」「Let me give you an example.」。1〜2秒の無言の間でも構いません。自分には長く感じても、相手には自然です。
練習(3分): 面接や雑談の質問を10個、紙に書きます。一つ引いて、つなぎのフレーズか1秒の間から答え始め、「um」や「えーと」では始めないようにします。フィラーを減らす詳しい練習は「えーと」「あのー」の口癖を直す方法にあります。
4. 録音して3回に分けて聞く
録音は、先生なしで得られるいちばん速いフィードバックです。60秒話し、毎回一つのことだけに集中して3回聞きます。
- 実際に聞かれる質問に60秒で答えて録音します。 「Tell me about yourself.」「What do you do?」など。
- 1回目はフィラー: 「um」「uh」「like」「えーと」を数えます。
- 2回目は間: 考えの区切りで止まったか、単語を探してフレーズの途中で止まったか。探した単語はフレーズ集に加えます。
- 3回目は文末: 平叙文の最後が下がり、聞こえる声量のままか、上がって消えていないか。
- 聞いたことを生かして一度録り直します。
Voceris は英語の話し声を分析するアプリで、英語で話したときのこうした話し方を測れます。ペース、間、フィラー、明瞭さ、声量、声のトーンなどを0〜100でスコア化します。発音やアクセントを直すアプリではなく、ネイティブらしさではなく、流ちょうで自信があるように聞こえるかを示します。
5. 話す速さをコントロールする
英語に慣れていない人ほど、文を忘れる前に言い切ろうとして急ぎ、次の単語を探して急に止まりがちです。速い連発より一定のほどよいペースのほうが流ちょうに聞こえ、次のフレーズを組み立てる時間もできます。
無料の話す速さテストは、30秒のフリートークで1分あたりの単語数、間、フィラーの数を測ります。英語の日常会話は1分間に約120〜160語のことが多く、第二言語なら低めで十分です。速さより一定さが大切です。
練習(3分): 同じ段落を、速く、とてもゆっくり、その中間の3通りで読み、すべて録音していちばん落ち着いて聞こえる速さを選びます。実際の会話で急いでしまう人は、早口を治す方法も参考にしてください。
6. 意味が変わる音だけを直す
個々の音の練習は、意味が変わる音、聞き返される音に絞ります。一つの音だけが違う単語のペア(ミニマルペア)がいちばん効率的です。違いを聞き分けてから、ゆっくり言えるようにし、それから速くします。
| 音 | ミニマルペア | コツ |
|---|---|---|
| R / L | right / light, rice / lice, correct / collect, road / load | Rは舌先をどこにも付けず、唇を少し丸める。Lは舌先を上の前歯の裏の歯ぐきに付ける |
| th | think / sink, three / tree, thank / sank, they / day | 舌先を上下の歯の間に軽く出し、息を通す。「ス」「ズ」にしない |
| V / B | vest / best, very / berry, vote / boat, curve / curb | Vは上の前歯を下唇に軽く当てて息を通す。Bは両唇を閉じてから開く |
| 語末の子音 | desk, milk, bed, help, cat | 最後の子音のあとに「ウ」「オ」を足さず、子音で止める |
練習(3分、1日1つの音): 各ペアをゆっくり5回言って録音し、違いが聞き分けられるか確認します。次に「I think three trees are enough.」のように文の中で言います。ペアに慣れたら、英語の早口言葉もある早口言葉50選が役立ちます。語末までしっかり言うことは個々の音と同じくらい大切で、滑舌を良くする方法でも扱っています。
本格的な発音矯正は発音の先生の領域で、ここでの練習はわかりやすさを損ねている少数の音のためのものです。
7. 言葉に詰まったときの対処
詰まるのは多くの場合、日本語で考えた複雑な文を英訳しようとして一つの単語で止まったときです。完璧な単語を探さず、知っている言葉で簡単に言い直しましょう。
- 間を取って息を吐く。 2秒の沈黙は問題ありません。
- つなぎのフレーズを言う: 「Let me put that another way.」
- 簡単にする。 短い文とよく使う単語で言います。「The project was late because of supply problems.」
- 出てこない単語を説明する: 「It's the thing you use to…」「It's like a…, but smaller.」
- 必要なら聞く: 「What's the word for…?」 ネイティブもよく言います。
あとで、出てこなかった単語をフレーズ集に加えます。緊張すると詰まりやすくなるので、呼吸とペースについては自信のある話し方も参考にしてください。
毎日15分の英語スピーキング練習プラン
週1回1時間より、毎日15分声に出すほうが効果があります。インプット、フレーズ、アウトプットを組み合わせましょう。
| 時間 | 内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 0〜2分 | ハミング、英語の早口言葉をゆっくり一つ | あごと舌をほぐす |
| 2〜6分 | 30〜60秒の音声をシャドーイング | リズム、強勢、間 |
| 6〜9分 | フレーズ集:かたまり5つを各3文で | フレーズを自動化する |
| 9〜13分 | 60秒回答を録音、3回に分けて聞き、録り直す | フィラーを減らし、文末をはっきり |
| 13〜15分 | 苦手な音のミニマルペア、またはペースの練習 | わかりやすさ |
週に一度、同じ「Tell me about yourself.」の回答を録音し、最初の録音と比べましょう。並べて聞くことは、うまく話せたかどうかの感覚より正直です。
よくある質問
日本語なまりがあっても英語は流ちょうに話せますか?
話せます。流ちょうさは出身ではなく、言葉がどれだけなめらかに出てくるかの問題です。第二言語話者の研究では、なまりが強いと評価された英語でも理解しやすいことが多いとわかっているので、ネイティブらしさより、わかりやすさを目指しましょう。
英語のスピーキングは独学で上達しますか?
上達します。一人でも毎日声に出すことが条件です。短い音声のシャドーイング、決まり文句を自分の文で言う練習、実際の質問への60秒回答を録音し、フィラー、間、文末を聞き直す練習は、相手がいなくてもできます。
英語で話していて頭が真っ白になったらどうすればいいですか?
完璧な単語を探すのをやめて、間を取って息を吐き、「Let me put that another way.」などのつなぎのフレーズを言ってから、知っている言葉で簡単に言い直します。出てこなかった単語は、あとでフレーズ集に加えましょう。
一人だと英語が話せるのに、人前だと出てこないのはなぜですか?
プレッシャーが、ふだん文を組み立てるのに使っている頭の余裕を奪うからです。その結果、早口になり、言葉を失い、間を「um」で埋めてしまいます。録音や時間制限つきの回答など軽いプレッシャーの中で練習し、決まり文句に頼れるようにすると、言葉が自動的に出やすくなります。
英語に自信を持って話せるようになるまで、どのくらいかかりますか?
ペース、間、つなぎのフレーズといった話し方の習慣は、毎日練習すれば数週間ではっきり変わります。語彙や文法はもっと時間がかかりますが、それが完璧になる前から、流ちょうに聞こえるようにはなれます。
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