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声を大きくする方法:叫ばずに通る声を出す7つの練習

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結論

声を大きくするコツは、のどで押し出すことではなく、離れた相手にも無理なく届く「通る声」をつくることです。下腹からの安定した息の支え、開いたのど、口や顔の響き、はっきりした発音、少しゆっくりめのペースがその材料です。呼吸、ハミング、距離を変えた音読を1日5〜10分練習し、のどが痛むときはすぐに休みましょう。

目次 (5)
  1. 声を大きくする方法は「叫ぶこと」ではない
  2. 声が小さい、通らないのはなぜ?
  3. 通る声を出す7つの練習
  4. 場面別:通る声の使い方
  5. のどを守るために

声を大きくする方法は「叫ぶこと」ではない

声を大きくする、つまり声を通すとは、会議室のいちばん後ろ、騒がしい居酒屋の向かいの席、オンライン会議の向こう側にいる相手まで、無理なくはっきり届けることです。単に大声を出すこととは違います。通る声が届くのは、押し出しているからではなく、息に支えられ、よく響いているからです。

通る声をつくるのは、次の3つです。

要素役割足りないとどう聞こえるか
息の支え体の低いところからの安定した息が声の動力になる文末で声量が落ちる、息が続かない
響き(共鳴)口、のど、顔の空間がギターの胴のように音を増幅する細い、小さい、こもった声で、遠くに届かない
発音はっきりした子音が雑音の中でも言葉を届ける話しているのはわかるが、言葉が聞き取れない

のどだけで出す音量は、力んで感じられ、耳ざわりに聞こえ、1時間もすると声が疲れてしまいます。それが叫ぶということで、通る声のトレーニングはそれを置き換えるためのものです。

声が小さい、通らないのはなぜ?

  • 浅い呼吸。 胸の上のほうだけで呼吸すると、使える息が少なく、コントロールもききません。
  • のどやあごの緊張。 力みが、声の響く空間を狭くします。
  • 口の開きが小さい。 声が歯の裏に閉じ込められます。あごと発音の練習は滑舌を良くする方法で紹介しています。
  • 尻すぼみ。 文の頭は十分な声量なのに、終わりにかけて消えていく人はとても多いです。
  • 習慣と緊張。 「静かにしなさい」と言われて育った人や、周りに遠慮して小さく話す癖がついた人、人前で話すのが不安な人は、普段の声量の設定がもともと低めになっています。

通る声を出す7つの練習

1日5〜10分練習しましょう。立って、肩の力を抜き、先に水を一口飲んでおきます。痛みが出たらやめてください。

  1. 腹式呼吸(2分)。 片手をお腹に、もう片方の手を胸に置きます。鼻から息を吸い、お腹の手だけが前に出て、胸の手は動かないようにします。そのまま「スー」と、楽に続くところまで一定の強さで息を吐きます。通る声に欠かせない、安定した息の流れを鍛える練習です。
  2. ひと息で数を数える(2分)。 お腹まで息を吸い、楽な声量で「いち、に、さん」と数えます。どの数字も同じ強さで言い、苦しくなる前にやめます。週を追うごとに、最後の数字まで最初と同じはっきりさで、より多く数えられるようになります。
  3. ハミングで響きをつくる(2分)。 唇を軽く閉じ、歯は離したまま、楽な高さで「んー」とハミングします。唇や鼻のまわりがビリビリ振動するのが目安です。次に「んーまいにち」「んーもっと」「んーみなさん」と、その振動を保ったまま言葉に開きます。
  4. 「おーい」と呼ぶ(1分)。 道の向こうにいる友人に、叫ばずに親しげに「おーい」と呼びかけるつもりで声を出します。お腹が自然に働き、口が開くのを感じてください。部屋の向こう、庭の向こう、道の向こうと、距離を変えて繰り返します。
  5. 距離を変えて音読(3分)。 2メートルほど先の壁の一点に向けて文章を1段落読みます。次に5メートル、最後に部屋や廊下のいちばん奥をめざします。のどはリラックスさせたまま、息と開いた口に仕事をさせましょう。
  6. 最後の言葉まで(2分)。 文の最後の言葉を、最初の言葉と同じ強さに保つことだけに集中して音読します。文末が消えるのは、聞き返されるいちばんよくある原因です。
  7. 雑音の中で話す(2分)。 音楽やカフェの環境音を小さく流し、その上から音読します。練習のたびに背景音を少しずつ大きくします。急に叫ぶことなく声を届ける、本番の会議や飲食店に向けた準備になります。

練習しながら測ってみましょう。無料の声の高さテスト(画面は英語ですが、話す言語は問いません)を使うと、声量を上げたときに声が上ずっていないかを確認できます。高く締まった声になるのは、のどで押しているサインです。英語で話す人は、話す速さテスト(英語用)で、声を大きくしようとして早口になっていないかも確かめられます。

場面別:通る声の使い方

  • 朝礼、会議、プレゼン。 最初の一文の前に息を吸い、いちばん遠くにいる人に向けて、少しゆっくり話します。落ち着いたペースで届く声は、自信があるように聞こえます。詳しくは自信のある話し方を参照してください。
  • 教室や研修。 騒がしさに声を張り合うより、間を取って注意を集めましょう。教師は声を痛めやすい職業の一つなので、ウォームアップをして、授業の合間に声を休ませてください。
  • オンライン会議。 声量より、マイクが口元に近いことのほうが大切です。息に支えられた普通の声量で、はっきり発音しましょう。画面に身を乗り出して押し出す必要はありません。
  • 居酒屋や騒がしい店。 相手の方を向いて少し近づき、声を高くするより少し低めにします。低く響く声のほうが、高く張りつめた声より周りのざわめきを抜けて届きます。

声量を数値で追いたい人には、Voceris が録音ごとに声量や安定性を0〜100でスコア化します。Voceris は英語の話し声を分析するアプリなので、英語の会議や海外とのオンライン会議で声が小さいと言われる人に向いています。声に深みも加えたい人は、声を低くする方法の響きの練習も組み合わせてみてください。

のどを守るために

通る声は、練習するほど楽に出せるようになるはずです。長く話す前には1分ほどハミングで声を温め、一日を通してこまめに水を飲み、たくさん話したあとは声を休ませましょう。痛み、ヒリヒリ感、声がれは、のどで押しているサインなので力を抜いてください。声がれが2〜3週間以上続くときは、耳鼻咽喉科の医師か言語聴覚士に相談しましょう。

よくある質問

声が小さいのはなぜですか?

よくある原因は、胸だけの浅い呼吸、のどやあごの緊張、口があまり開いていないこと、習慣や遠慮、そして文末で声量が落ちることです。どれも毎日の短い呼吸と響きの練習で改善しやすいものです。

声を張るのと叫ぶのはどう違いますか?

叫ぶときは締まったのどに息を強く押し通すので、苦しそうな声になり、すぐに疲れます。声を張る、つまり通る声で話すときは、お腹からの安定した息と口や顔の響きを使うので、少ない力で遠くまで届き、声もリラックスして聞こえます。

大きな声を出すと、のどを痛めませんか?

正しく行えば、むしろのどを守れます。仕事をするのは息と響きで、のどではないからです。痛み、ヒリヒリ感、声がれは押しすぎのサインなので、やめて休み、水を飲みましょう。声がれが2〜3週間以上続くときは耳鼻咽喉科を受診してください。

声が小さいのは、どのくらいで改善しますか?

毎日練習すると、1〜2週間で、特に文末の声量が安定してきたと感じる人が多いです。実際の会議や授業で自然に使えるようになるには、4〜6週間ほどが目安です。

生まれつき声が通らないのですが、変えられますか?

声質そのものを大きく変えることは難しくても、通りやすさは息の支え、響き、口の開き、発音で大きく変わります。声が通らないと感じている人の多くは、声質より使い方に原因があります。

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