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鼻声の治し方:原因のセルフチェックと8つの発声練習

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結論

鼻声には、鼻に響きすぎる「鼻にかかった声(開鼻声)」と、鼻に響かなすぎる「鼻づまり声(閉鼻声)」の2種類があります。鼻をつまんで、ま行・な行・「ん」のない文を言い、声が変わるなら開鼻声、「ママのなまえはナナ」がつまんでもほとんど変わらないなら閉鼻声です。習慣による開鼻声は、軟口蓋を上げて口を開く毎日の練習で改善しやすく、構造的な原因や長引く鼻づまりは耳鼻咽喉科や言語聴覚士の領域です。

目次 (6)
  1. 鼻声とは?鼻づまり声と鼻にかかった声
  2. 鼻が詰まっていないのに鼻声?30秒セルフチェック
  3. 鼻声の原因
  4. 鼻声を治す8つの発声練習
  5. 鼻声はどのくらいで治る?
  6. 耳鼻咽喉科や言語聴覚士に相談するとき

「鼻声」と呼ばれるものには正反対の2種類があります。練習を始める前に、自分がどちらなのかを確かめましょう。

鼻声とは?鼻づまり声と鼻にかかった声

鼻声とは、鼻に響く音の量が適切でない声です。多すぎるのが開鼻声(かいびせい)で、母音が鼻にかかり、甘えたような、こもったような声になります。少なすぎるのが閉鼻声(へいびせい)で、風邪で鼻が詰まったときのように、ま行・な行がば行・だ行に近く聞こえます。

日本語で鼻に抜けるべき音は、ま行、な行、「ん」(話す人によってはが行の鼻濁音も)だけです。それ以外の音では、上あごの奥のやわらかい部分(軟口蓋)が持ち上がって鼻への通り道を閉じ、声は口から出ます。鼻声の多くは、この弁の閉じ方か、鼻の詰まりの問題です。

開鼻声(鼻にかかった声)閉鼻声(鼻づまり声)
聞こえ方鼻にかかる、甘ったるい、母音が鼻で響く詰まった、こもった風邪声
典型例「パパ」「たかい」にも鼻の響きが混じる「鼻が詰まってる」が「はだがつばってる」に近くなる
何が起きているか口で出す音でも軟口蓋が鼻を閉じきらないま行・な行・「ん」で鼻に空気が通らない
主な原因話し方の癖、口が開かない、口蓋裂、軟口蓋の動きの弱さ風邪、花粉症、鼻炎、副鼻腔炎、鼻茸、アデノイド

言語聴覚士は、障害物の奥で音がこもる「袋小路型の共鳴」や、ぱ行・た行・さ行で音ではなく息が鼻から漏れる「鼻漏出」も区別します。見分け方は米国言語聴覚協会(ASHA)の共鳴障害の解説にまとまっています。

鼻が詰まっていないのに鼻声?30秒セルフチェック

鼻をつまむだけで、どちらのタイプかが1分以内にわかります。鼻に抜ける音のない文は、つまんでも変わらないはずです。鼻に抜ける音だらけの文は、つまむと大きく変わるはずです。どちらのテストで外れるかでタイプがわかります。

自分の声は頭の骨を通して聞こえ、鼻声がわかりにくいので、スマホで録音しながら行いましょう。

  1. 口の音だけの文(10秒)。 「パパとあそぼう」を普通に言い、次に鼻をつまんで言います。ま行・な行・「ん」が一つもないので、同じに聞こえるはずです。こもったり、指に強い振動を感じたりしたら、音が鼻に漏れています。開鼻声です。
  2. 鼻の音だらけの文(10秒)。 「ママのなまえはナナ」を普通に、次につまんで言います。つまんだほうはひどく詰まって聞こえるはずです。ほとんど同じなら、もともと鼻に空気が通っていません。閉鼻声です。
  3. 「まま」と「ばば」(10秒)。 唇の形は同じで、違いは軟口蓋が開いているか(ま)閉じているか(ば)だけです。「まま」が「ばば」に聞こえれば閉鼻声、「ばば」に鼻の響きが混じれば開鼻声です。

おまけとして、冷たい小さな鏡を鼻の下に当てて文1を言ってみましょう。鏡が曇れば息が鼻から漏れています。言語聴覚士に伝えておきたい情報です。

鼻声の原因

鼻声の大人の多くは、障害ではなく癖です。軟口蓋の上がりが弱い、口がほとんど開かない、明るく聞こえるように声を鼻に当てる、などです。鼻づまりは逆の、詰まった声の原因になります。構造や神経の原因はまれですが、専門的な対応が必要です。

  • 癖。 あごをほとんど開けず、小さな声で話すと、口という出口が狭くなり、音が鼻へ回ります。
  • 花粉症、鼻炎、風邪。 鼻の粘膜が腫れて一時的な閉鼻声になります。鼻茸や鼻中隔の曲がりがあると長引くことがあります。
  • アデノイドの肥大。 主に子どもで、鼻の奥の組織が空気の通り道をふさぎ、鼻づまり声、口呼吸、いびきの原因になります。
  • 口蓋裂。 英国の国民保健サービス(NHS)は、治療していない口蓋裂は不明瞭な発音や鼻にかかった発音につながるとしています。
  • 軟口蓋の動きの弱さ。 脳卒中や脳の損傷などで、弁を閉じる筋肉が弱くなることがあります。
  • 手術のあと。 NHSによると、アデノイド切除後の子どもは一時的に鼻にかかったような話し方になることがあり、数週間で戻るのが普通です。

鼻声を治す8つの発声練習

この練習は、習慣による開鼻声を対象にしています。軟口蓋が上がる感覚をつかみ、口という出口を広げ、明るさを鼻ではなく唇の前に移します。1日8〜10分、各練習を鼻つまみテストで確認しながら行いましょう。

鼻づまりによる閉鼻声は、練習では鼻を通せません。鼻づまりの治療を先にし、そのあと練習8でま行・な行の響きを取り戻します。

  1. あくびで軟口蓋を上げる(1分、8回)。 本物のあくびを始めると、上あごの奥が持ち上がり、舌の奥の空間が広がるのを感じます。その感覚を保ったまま「はぁー」と中くらいの高さから下へため息をつきます。その持ち上がりが、鼻を閉じる動きです。
  2. 「ん」から「あ」へ切り替え(2分、10回)。 「りんご」の「ん」のように舌の奥を上あごにつけて「ん」と言うと、音はすべて鼻から出ます。そこから間をあけずに「あ」に開き、「ん・あ、ん・あ」。振動が鼻から口へ移るのを感じます。
  3. 口の音と鼻の音のペア(3分)。 「バス・マス」「だし・なし」「でる・ねる」「ぶし・むし」をゆっくり言います。最初の言葉は鼻をつまんでも変わらず、2つ目はつまむと詰まって聞こえるのが正解です。鼻への弁をはっきり開け閉めする練習です。
  4. つまんで離して音読(2分)。 「パパとあそぼう」「ふたりでかえろう」「あしたはやくおきよう」を、数語ごとに鼻をつまんだり離したりしながら読みます。離しても音がまったく変わらないのが目標で、少しでも揺れたら漏れています。
  5. 口を開く母音(2分)。 開鼻声は食いしばったあごを好みます。「あ・お」をあごがはっきり下がるように言い(歯の間に指1本分が目安)、「あかい」「たかい」「からっぽ」「おおさか」、最後に「あさはやくおおさかへいこう」を同じ開き方で。母音を開くと言葉も聞き取りやすくなるので、滑舌を良くする方法の練習とも重なります。
  6. 鼻を使わない前の響き(2分)。 リップロールを10秒したあと、「ヴー・あ」「ズー・い」「ヴー・お」と言い、唇と前歯の振動を感じます。途中で鼻をつまんでも何も変わらなければ、鼻声を直したい人の多くが本当に求めている、明るく前に出る口の響きです。
  7. あごと舌をゆるめる(1分)。 耳の前の筋肉に指先を当てて口を10回ゆるく開け閉めし、あごを落としたまま「やややや」、最後に「かがかが」。舌の奥と軟口蓋がくっついて離れる動きがはっきりします。
  8. ハミングから鼻の音の言葉へ(2分)。 閉鼻声の人や、ま行・な行が弱い人向けです。唇と鼻に振動を感じるまで「んー」とハミングし、「んー・まめ」「んー・なつ」「みんなのママ」とつなげます。ま行・な行・「ん」だけにしっかり響きがあり、ほかの音にはない状態が目標です。

時間がない日は、1、2、3、5、4の順で6分のルーティンになります。息の支えや声量まで含めた練習は声を鍛える方法で紹介しています。

鼻声はどのくらいで治る?

習慣による鼻声なら、多くの人は最初の数回の練習中に違いを聞き取れ、数週間毎日続けると普段の会話にも新しい響きが出てきます。構造的な原因は別で、練習で口蓋のすき間は閉じられません。ASHAによると、身についた話し方は原因を治療したあとも残りやすく、そのため手術のあとに言語訓練を行うのが一般的です。

毎週同じ文を、同じスマホ、同じ距離で録音して聞き比べましょう。英語で話す機会がある人は、Voceris で響きと明瞭さを録音ごとにスコアで確認できます。鼻声そのものを判定するものではありませんが、口を開いて響きを前に出す練習で声が豊かで明瞭になっているかがわかります。Voceris は英語の話し声を分析するアプリなので、英語の会議や面接、プレゼンの準備に向いています。

響きのバランスは、聞き心地のいい声の大きな要素です。詳しくは魅力的な声の出し方を、呼吸、高さ、ペースを含めた全体像は話し声を良くする方法をどうぞ。

耳鼻咽喉科や言語聴覚士に相談するとき

鼻声に体の原因がある場合や、練習しても変わらない場合は専門家に相談しましょう。耳鼻咽喉科は鼻、アデノイド、口蓋を診察し、言語聴覚士は共鳴を評価して訓練を行います。

  • 急に鼻声になり、手足の脱力、顔のゆがみ、飲み込みにくさがある(すぐに救急へ)
  • 飲み込んだ食べ物や飲み物が鼻から出てくる
  • ぱ行・た行・さ行で息が鼻から漏れる音がする、鏡テストで曇る
  • 風邪が治っても鼻づまりが続く、片側だけ詰まる、においがわからない、鼻血をくり返す
  • 子どもが鼻声でいびきや口呼吸がある、アデノイドや扁桃の手術から数週間たっても鼻声が続く
  • 数週間毎日練習しても何も変わらない

よくある質問

鼻が詰まっていないのに鼻声なのはなぜですか?

鼻が通っているなら、鼻にかかった声(開鼻声)の可能性が高いです。母音や口で出す子音のときに軟口蓋が鼻への通り道を十分に閉じておらず、あごもあまり開いていないことが多いです。大人では習慣によることが多く、軟口蓋と口を開く練習で改善しやすいタイプです。

開鼻声と閉鼻声の違いは何ですか?

開鼻声は鼻への響きが多すぎ、母音が鼻にかかって聞こえる声です。閉鼻声は響きが少なすぎ、ま行・な行がば行・だ行のように聞こえる、風邪のときのような声です。

花粉症や鼻炎で鼻声になりますか?

なります。花粉症、鼻炎、風邪、副鼻腔炎で鼻の粘膜が腫れると空気が通りにくくなり、鼻づまり声になります。鼻づまりが治れば声も戻りますが、何週間も続く場合は耳鼻咽喉科で診てもらいましょう。

生まれつきの鼻声は治せますか?

話し方の習慣による鼻声なら、数週間の短い練習でかなり減らせることが多いです。口蓋裂、軟口蓋の動きの問題、鼻の物理的な詰まりが原因なら、まず医療的な治療が必要で、そのあと言語聴覚士による訓練を行うのが一般的です。

録音すると鼻声に聞こえるのはなぜですか?

自分の声は頭の骨を通しても聞こえていて、鼻から出ている音の量がわかりにくくなっています。録音ではその効果がなくなるので、気づかなかった鼻声がはっきり聞こえます。上達の判断は自分の耳ではなく録音で行いましょう。

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